欠陥住宅知識源

住宅の欠陥の見分け方やを検査法を紹介します

木造住宅でもパルプシャフト

　パルプシャフトとは、必要な排水管などを通すためのスペースのことです。このスペースを設けることは部屋の中に出っ張りが生じるため、格好はよくありません。しかし、本当は建物の構造を丈夫に保つため、かつ傷めないためには、造っておいたほうが良いのです。

　木造住宅をつくる大工さんは一般的に、壁の中にパイプを入れることを好みます。それは、四角形の部屋を四角くくつくるほうが簡単で、見栄えも良くなるからです。たとえば2階にトイレをつくる場合、外径100ミリ位の排水管を通さなければならないのだが、家にとって大切な土台を切りかえ、さらに柱も切りかえてパイプを通し、構造的に柱が弱くなることがわかっていながら、施工性と見た目を優先することがよく行われているのです。　

最近は2世帯住宅が増え、バス、キッチンともに上下階に設けられることが多くなりました。このように2階にも設備があり、長く使う建物ならばなおさら、建物を傷めることは避け、部屋の一部に20㎝位のわずかな出っ張りができるだけなので、パイプシャフトを作る方がいいでしょう。

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