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地縄張り地業

 建売り住宅では立ち会いたくても立ち会うチャンスがありません。注文住宅の場合は万難を排して立ち会ってほしいのが、この「地縄張り地業」です。

 地縄張りとは最初の工事の事です。建築士が紙に書いた設計図を、本当の敷地の上に「縄を張って」書き込む工事の事です。

 家が意外に小さかったり隣との敷地のことや、寝室が、隣りの2階から丸見えなど、紙の上で検討していた段階ではわからなかったことが、現場で地面に設計図を書いてみると分かるのです。

 しかし多くの人は、地鎮祭には出ても地縄張りに立ち会わないのです。そのあげく「専門家だと思って任せていたのに」などという悲劇を招くのです。

 一般人は、紙に書いたものを“広く感じる事”があります。そして建物が壁で囲まれた広さを確保するには軒・屋根といった出っ張りが必要なのに、それを頭に入れないことがよくあります。

 壁面を目いっぱい境界線に近づけさせた結果、屋根が敷地を越境するのが現場で初めてわかることがあるのです。こんなときは急遽、軒のない形に変更する羽目になり高い買い物になることになります。

 それでも、着工の前にわかれば何とか問題が解決できます。家が建ちはじめた後でわかったときには、問題が大きくなってしまいます。変更工事に無駄な費用が嵩むばかりか、最初から雨じまいの悪い、いびつな欠陥住宅に仕上がってしまう危険もあるのです。

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