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「工事請負契約書」のチェック

 注文住宅を建てるときには見積書や設計図書を十分にチェックすることが大切です。見積書で材料と価格の明細が、設計図書で建物のカタチが壁の中にいたるまでわかるのです。それらがあなたの納得いくものであったとき初めて工事請負契約書に印鑑を押します。

 しかし印鑑を押す契約書は「契約約款」と一対になっていて、そこにも見落とせないポイントがあるのです。

 注文住宅の契約書と契約約款は、建築四会連合や住宅金融公庫が作成した書式が代表的ですが、中規模程度以上の会社では独自に作成したものを使うことがよくあります。

 内容は似たようなものですが、契約書のほうには工期や引渡しの時期、請負代金とその支払い方法などを記載することになっており、発注者・請負者双方が署名捺印します。金額は当然として引渡し日も確認できます。建築ラッシュのときなどは着工日を書かずに「着工してから3カ月後に完成」などというのもあります。これでは、完成日がわかりません。着工日・完成日・引渡し日が具体的に明記されていることを必ず確認して下さい。

 契約約款は契約に伴うさまざまな事項を取り決めるもの。工事が設計図どおりでなかった場合、変更を申し出たときにどうするか、材料が破損、完成後に欠陥や瑕疵があった場合はどうなるのか、工期が約束より遅れたら賠償してくれるのかどうかといった、契約を遂行していく上で起こりがちなことについてその対処の方法が具体的に記載されます。

 必ず契約の前に目を通しておきましょう。

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