欠陥住宅知識源

住宅の欠陥の見分け方やを検査法を紹介します

丸投げチェック

　ほかにも、欠陥住宅を生む悪い体質があるのは、この丸投げです。
　工事を請け負った建設業者に工事を分担させて外注し、各業者の仕事を監理して工事をすすめるのは問題ではありません。しかし、工事一式を丸ごと下請けに任せてしまうこともあるのです。これが丸投げ。

　この丸投げがなぜ問題なのかというと、元請業者が１５００万で受注したとする。この元請業者はなにもしないで、下請け業者に１０００万で流すと利益が５００万黙っていてもでてくるのです。ピンハネされた下請け業者は適正価格の金額で仕事を強いられるためにどこかで手抜き工事をすると、欠陥住宅になりやすくなるわけです。

　ハウスメーカーの多くはこのスタイルで商売をしています。自分のところの名義を貸すだけで、工事の責任はすべて下請けに負わせてしまう。
　なかには契約書に堂々と「丸投げします」と記載されていて、どこの業者を使うのかかかれていない場合がほとんどです。

　契約書に「甲は乙が工事の一部または全部を第三者に請け負わせることに同意する」という表現があれば要注意。ろくでもない下請け業者かもしれないので、断固拒絶してください。
　「信頼できるところに依頼してありますから安心してください」といわれても、「じゃあ結構です」と断るぐらいの勢いでいきましょう。

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